代表メッセージ

Message

「医薬食同源」を実践する
食とITの融合

PROFILE

矢津田 智子

代表取締役

福岡県出身。高校時代は水泳の国体選手として活躍。立命館大学法学部卒業後、ベンチャー企業にて初期のプリクラソフト開発に従事。その後、WEB系のDBエンジニアとして活動する中で、激務から生活が不規則になり「膠原病(こうげんびょう)」を発症。体調面の不安から「生きているうちに、何かを残したい」と考え、2005年に「株式会社AIVICK」を創業。当初はソフトウェア開発を事業の主軸としていたが、資金調達を目的に渡米した際に、食事の改善による膠原病のドラッグフリー寛解を経験したことから、「食」の力を実感。2016年より事業方針を見直し、「食」事業の始動とITとの融合に取り組んだ。2026年現在では、一人ひとりの好みや利用シーンに寄り添いながら、その目的や体質、耐性、必要な栄養バランスに基づき、食事をパーソナライズする新たな「食」のインフラ構築に邁進している。

AIVICKをご支援いただく皆さまへ

日頃よりAIVICKをご支援くださり、誠にありがとうございます。
私たちが掲げる「食を通じて健康と幸福を届ける」という使命は、
皆さまをはじめとする多くの方々の応援と協力によってはじめて形になるものです。
当社サービスをご利用くださるお客さま、生産者の皆さま、
そしてパートナー企業の皆さま方に深く感謝申し上げます。

アメリカで出会った「医薬食同源」の原体験

AIVICKは、京都発のフードテックカンパニーです。ITの力で「食」を進化させ、皆さまの人生をより豊かにする。そんな「食」の未来を築くべく、日々邁進しております。

「食」が人生に与える影響の大きさは計り知れません。私自身、もともとシステムエンジニアとして激務をこなしていた頃、長年蓄積した負荷から膠原病を発症した経験があり、その治療の過程で「食」の持つ力を体感しました。

当時は定期的に病院に通い、投薬治療を行っていました。病気の症状自体は薬によっておおむねコントロールできていたものの、風邪などの理由で、一時的に投薬を中止せざるを得なくなると、元に戻ってしまっていました。体調が回復して投薬を再開できるようになれば、コントロールを取り戻せるとはいえ、当時は体調面での不安を常に抱えていたように思います。

ところが、資金調達の兼ね合いでアメリカに渡った際、日本よりもはるかに厳格な食品表示や無添加食材への高い意識に触れ、自身の食生活を見直しはじめたことが私の転機になりました。

「食」を見直したことで体調が改善し、しかも膠原病の症状自体が投薬なしでも抑えられるようになったのです。定期的な血液検査でも、数値は正常値のまま、2年、3年と安定した状態が続きました。結果、薬に頼らず寛解を維持する「ドラッグフリー寛解」を実現できたのです。

体に合った自然な食生活が、医療や薬と同様に、健康をつくる。「医薬食同源」の考え方を身をもって実感した私は、この経験をどう活かせるかを考えました。そうして、帰国後、会社の事業を練り直し、無添加食の提供を軸とするサービスへと大きく舵を切り出しました。こうして創業事業であるIT企業としての技術力で「食」の領域をイノベートするフードテックカンパニーAIVICKが誕生したのです。

おかげさまで、AIVICKの主軸事業である無添加食品の宅配サービスは、2026年3月時点で会員数8万8千人を超える規模にまで成長し、順調な伸びを見せています。しかしながら、ここまでの道のりは決して楽なものではありませんでした。

特にOEM先(受託生産工場)であるパートナー企業の皆さまには、当社の高度な衛生管理基準をご理解いただき、大量調理に合わせた生産ラインの刷新に多々ご尽力を賜りました。過去には、基準値に達しない箇所が見つかり、即座に工場の稼働を止める判断を下したこともありました。その際に、設備投資と人員配置を見直し、必要な改修工事をわずか数ヶ月で終わらせることができたのも、皆さまの支えあってのことです。

「食を通じて誰もが天寿を全うできる未来をつくる」。この当社のビジョンに共感くださる皆さまが全面的にお力添えくださったからこそ、金融機関や事業会社との連携のもと、これだけのスピードで事業を進めてこれました。本当に感謝しかありません。

経営者としての覚悟

企業のトップとして、私は常に「自分たちの取り組みが企業価値を高めているか」を問いながら事業戦略を練っています。急成長する消費者からの需要に応えるべく、今後はOEM先工場の稼働状況を見直し、製造能力をさらに高めていく方針です。また、より安心してご利用いただけるよう生産拠点の衛生基準や無添加基準の強化にも力を入れていきます。

商品開発に関しても、多様な嗜好に対応しながら、原価と品質のバランスをどこまで最適化できるかを重要視しています。食を提供する事業者として、身体にやさしい食材だけを使った「おいしさ」を追求しつつ、一方で、お客さまに持続的にサービスを提供しながら進化させていけるように収益構造を成立させる必要があるからです。

私の責任は、各部門が直面する課題を冷静に把握し、効果的な対策を講じるだけでは終わりません。食の地位を医薬品と同等のレベルにまで高めるという大きな目標を掲げる以上、原体験者である私自身が「やってみせる」覚悟と行動が必要だと自戒しています。

特に、「医薬食同源」の考え方を真に普及させるためには、個人ごとの栄養ニーズに合わせたパーソナルサービスの開発や、家族単位で嗜好やアレルギーを考慮したファミリー向けのさらなる拡充が重要です。これらのサービスは、食材が無添加であることに加え、データに基づいた栄養管理をより細かく実践できるように設計を進めているところです。

私たちAIVICKが提供したいものは、単なる宅配食ではありません。お客様一人ひとりが「自分の身体に何が必要で、何を避けるべきか」を知り、主体的に食を選べるようになるための新たなガイドをつくりたい。そのために、AIやIoT技術も駆使していきます。

AIVICKが描く未来
~医薬と並ぶ食の地位向上のために

AIVICKが目指すのは、食を通じて人々の健康を当たり前のものにする未来です。それは、「何を食べればいいか分からない」という不安から解放され、食を通じた健康づくりが日常生活に根付いた社会。そして、食が単なる栄養補給ではなく、生きる喜びと健康の基盤となり、誰もが無理なく自然に健康的な食を選択できる世界です。

この理想の実現に向け、私たちは事業規模の拡大だけでなく、国産生産者の支援、地域経済の活性化、雇用の創出といった社会的価値の創造も大切にしています。また、食の生産から消費までの透明性を高め、誰もが自分に合った食事を容易に手に入れられる仕組みの構築に注力していきます。

加えて、病気からの快復に留まらず、予防としての食事の重要性を社会に浸透させていきたいと考えます。そのため、今後、医療研究機関との連携を更に強化していく方針です。予防医療における食の役割を重視し、必要な人が必要な時に、適切な栄養を摂取できる環境をつくる。それが私たちAIVICKの使命です。

忙しい方、料理が苦手な方、地域にお住まいの方…どのような状況にいても、誰もが高品質で体に優しい食事が手軽に利用できる。そんな未来に向けて、データやAIを活用した個人の健康管理サポートを通じ、私たちは食の選択が将来的な医療費の削減や病気の予防につながるようにしていきます。食の価値が医薬品と同等に認識されることで、人々の生活の質と幸福度を高め、家庭や地域に笑顔を広げていきたい。それが私たちAIVICKの願いであり、挑戦の原動力です。

「医薬食同源」という考え方を当たり前の価値観として社会に根付かせるため、AIVICKはこれからも歩み続けます。皆さまのご支援を賜りながら、情熱と覚悟を持って、次のステージへと邁進してまいります。